こんにちは。書評家のキノコ社長です。
難病がくれた宝物という本を読みました。
作者は落水洋介さんという方で、35歳の若さでPLS(原発性側索硬化症)という難病を抱えています。
PLSはALSに似た難病で、徐々に手足が動かなくなり、最終的には寝たきりになる病気です。
そんな大変な状況にいる落水さんですが、毎日とても明るく積極的に活動していらっしゃいます。

起きてしまった事実を変えることはできないが、解釈を変えれば現実が変わる
急な病気、事故、医療ミス、心の病、家族の他界等、自分に起きてしまった辛い事実を変えることはできません。
でも自分の解釈を変えることで、現実を明るく変えることができると落水さんは言っています。
「事実は1つだけど、解釈は無数で現実も無数。 事実→解釈→現実というものの考え方をうまく使うと難病でも、どんな状況にいても楽しく生きる事が出来るんです。 難病のPLSという事実。この病気になってしまったという事実は変える事はできませんが、解釈を変えると現実が変わるんです。
【ポジティブな解釈】
難病のPLSという事実。 →PLSの私だからこそできる事があるんじゃないか?という解釈。 →前向きにやれる事をやろう!なるべく楽しもう!という現実。
【ネガティブな解釈】
難病のPLSという事実。 →人生終わった絶望という解釈。 →心を閉ざし全てを諦めるという現実。
解釈の仕方を変えるだけで、現実が大きく変わり人生が変わる。どちらがいいかははっきりしてると私は思う。簡単ではない部分はあるけど、前向きに考えられた方が楽しいし、そんな考えの方が楽だし私は好きです。
本当に前向きで、素敵な考え方ですよね。僕もそう思います。
https://twitter.com/kinoko_shacho/status/1036591379978174467?s=21
「当たり前なこと」は、実はとてもありがたいこと
朝アラームが鳴り、眠たい目をこすってベッドから起き上がる。
家族が作ってくれた朝食を食べながら、「めんどくせぇなぁ」とつぶやき、電車に乗って会社へ向かう。
PCでの資料作成や、お客さんとの打合せを終えて、先輩と一杯飲んで家に帰り、お風呂に入って寝る。
「こんなこと当たり前じゃん?」と思っている人は、実はめちゃくちゃ幸せです。
アラームを聞くことができ、消すことができ、ベッドから起き上がることができます。
家族がいて、話ができ、電車に乗ることができ、仕事があります。
僕も自分自身が耳に障害を負って初めて気付きましたが、これらの生活は実は当たり前ではないんです。
・関連記事:自己紹介
家があり、健康で、仕事ができ、家族がいる。
これだけで本当に幸せなことなんです。でもそれが当たり前のうちは、そのありがたさに気付けないんですよね。
落水さんもこう言っています。
「でも、なぜこんな病気なのに幸せなのか。それは些細なことや、今まで当たり前だったことに感謝できるようになったからです。足が普通に動いて歩けたことに「ありがたかったな」と感謝できます。手が普通に動いたことにも「ありがたかったな」と思えるし、普通に喋れたことにも「ありがたかった」と本気で思えます。
友達がメールをくれたり、電話をしてくれること、遊びに連れ出してくれることも、以前は当り前のことでした。でも今はそんな当たり前だったことに「ありがたいなー」って本気で思えます。
些細なことや当たり前のことに感謝できるようになり、身の回りにありがとうが一杯になった時、私はこんな病気にかかりましたが今が一番幸せです。」
今の世の中はなんだかギスギスしていて、体が健常でも心が健康ではない人がたくさんいます。
そんなに無理しなくていいじゃないですか。
当たり前の幸せを大切にして、ゆっくりと、あなたのペースでやっていきましょうよ。
スポンサーリンク

まとめ

前向きな気持ちになれる、あたたかさがたくさん詰まった本です。
落水さんとあなたにとって、今日もいい日でありますように。