こんにちは。「今世紀最もエモい評論家」こと、キノコ社長です。
Amazonプライムで無料だったこともあり、堤幸彦監督、渡辺謙主演の映画、「明日の記憶」を見ました。
一言でいえば、壮絶な映画でしたね。
家庭も省みず仕事に生きる49歳、広告代理店のやり手営業マン、佐伯雅行。仕事においては大きなクライアントとの契約が決まり、プライベートにおいては娘の結婚が決まる、と順風満帆に見えた彼を突如、物忘れが激しくなる、めまい、幻覚といった不可解な体調不良が襲う。
妻・枝実子に促され、渋々忙しい仕事の合間を縫って病院を訪れ診察を受けた結果、医師から若年性アルツハイマー病という診断を下される。知らないうちに自分の体内で起こっていた受け止めがたい現実に直面した彼は、錯乱し自暴自棄になり、病院の屋上から飛び降りようとするが、医師の必死の説得により何とか思いとどまる。
そして、屋上から階下へ戻る階段の途中で座り込み、枝実子と話し合い、2人は涙を流しながらも病気と向き合う覚悟を決める。
引用元:Wikipedia
こんな感じのあらすじです。上映時間は122分とちょうど良い長さです。
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「明日の記憶」の感想・レビュー(ネタバレあり)
記事のタイトルにもしましたが、「自分が自分でなくなる前に、今を大切に生きよう」と強く思わせられる映画でした。
誰が見てもバリバリに仕事ができるやり手営業マンの佐伯(渡辺謙)が、若年性アルツハイマーにかかり、日を追うごとに記憶を失っていきます。
最初は、有名人の名前が思い出せない、お客さんとのアポイントの時間を忘れてしまう、とかその程度なのですが、病魔は一気に佐伯の体を蝕んでいきます。
当たり前にできたことがどんどんできなくなり、そのふがいなさから、妻の枝実子(樋口可南子)に八つ当たりしたり、自暴自棄になって暴れてしまったりと、見ていて非常に心が痛みます。
最終的には、妻の枝実子(樋口可南子)のことも分からなくなってしまうんですが、もうその時には完全に自分が自分でなくなってしまっています。
もちろん佐伯本人も辛いんですが、妻の枝実子も同じくらい、いやもしかするとそれ以上に辛いのではと思います。
男らしく頼りになる夫が、猛スピードで何も分からなくなっていくわけですからね。
自分が自分でなくなると、自分自身はもちろん、周りの大切な人たちにも大きなショックを与えることになります。
今僕らは健康に生きていますが、いつ自分が自分でなくなるか分かりません。
この映画の佐伯のように、若年性アルツハイマーになるかもしれないし
交通事故で記憶障害を負ってしまうかもしれないし
ウイルスが脳に入って、障害を抱えてしまうかもしれません
今仕事や学校や毎日の生活が辛い人もいると思いますが、その「辛さを実感できる」だけでも、幸せなことなのでは?とこの映画を見ていて思いました。
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まとめ
「明日の記憶」は誰が見ても感じるものはあると思いますが、特に以下のような人たちは心動かされるはずです。
・事故や病気でヘコんでいる人
・自分は世界一不幸だと感じている人
・冷え切った夫婦
主演の渡辺謙さんの演技は、本当に鬼気迫るものがありました。
今の若い人はあまり知らないかもしれませんが、渡辺謙さんは30代の頃に白血病で生死の境をさまよっています。
実際に壮絶な闘病生活を送った渡辺謙さんだからこそ、ここまで真に迫る映画になったのでしょう。
「当たり前の今」は当たり前には続いていきません。
「今を大切に、丁寧に生きていきたい」
そう思わせられる、素晴らしい映画でした。
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