こんにちは。書評家のキノコ社長です。
物事を深く考える人なら、一度は「人生の意味」について思い悩んだことがあるのではないでしょうか?
僕も例外ではなく「人生の意味って何だろうなぁ…」とよく考えます。
その哲学的な問いに対して、ヒントを与えてくれるのが、ヴィクトール・フランクルの「それでも人生にイエスと言う」という本です。
ヴィクトール・フランクルといえば、ナチスの強制収容所から生還した精神科医で、「夜と霧」という本も有名ですね。(こちらも本当に素晴らしい本です)
それでは人生に迷うあなたへ、フランクルが教える「人生の3つの意味」についてご紹介していきますね。
人生の意味①:創造価値
創造価値は言葉の通り「なにかを行うこと、活動したり創造したりすること、自分の仕事を実現すること」を指します。
この創造価値については、ピンとくる人も多いのではないでしょうか?
平たく言えば「仕事を通して何か価値のあるものを生み出そう!」ということですね。
こう言われると、大企業の社長やアーティストじゃなきゃダメなのか?というような気がしてきますが、フランクルはそうは言っていません。
仕事の「活動半径の大きさ」は問題はなく、「人間がその使命圏をどれほどみたしているかということが需要なのである」
つまり、「価値の大きさ」よりも、「どれだけ自分が一生懸命に価値を生み出そうとしているか」が重要だということです。
どんな仕事でも、一生懸命やっているとあっという間に時間が過ぎ、やりがいを感じることができます。そして結果的に価値を創造していることになります。
この「創造価値」は、人生の大きな意味の一つですよね。
人生の意味②:体験価値
それでは創造価値の実現が難しい人、たとえば失業者、障碍者、病人は人生の意味を見出せないのでしょうか?
そんなことはありませんので、安心してください。
フランクルが挙げる二つ目の人生の意味は「体験価値」です。
これは「なにかを体験すること、自然、芸術、人間を愛することによって実現される価値のこと」です。
例えば「アルプスの夕日(自然)、大好きな音楽(芸術)、子供を愛する(愛)」
これらを体験することで、人生は充実したものになっていきます。
あなたがもし仕事にやりがいを見いだせなくても、別にいいんですよ。
映画や音楽や自然にひたすら触れて、ボーッとして過ごすのもまた素晴らしい人生なんです。
人生の意味③:態度価値
それでは、創造価値も体験価値も難しい人、具体的には瀕死の病人などの場合はどうでしょうか?彼らはもう人生の意味を見出すことはできないのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。「態度価値」という人生の意味があります。
これは「自分の可能性が制約されているということが、どうしようもない運命であり、避けられず逃れられない事実であっても、その事実に対してどんな態度をとるかということによって実現される価値」のことです。
難病にかかってしまったり、不幸な事故で後遺症を負ってしまったとしても、その事実に対する態度によって人生を充実させることができます。
変えられない運命ならば、ポジティブに受け止めた方が良いですもんね。泣いても笑っても人生は一度しかありませんから。
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まとめ
■人生の3つの意味
①創造価値
②体験価値
③態度価値
人生は長いです。楽しいこともあれば辛いこともあるでしょう。もしかすると、辛いことの方が多いかもしれません。
そんな時「それでも人生にイエスと言う」は、やさしく道を照らしてくれます。
あなたの人生が、明るく輝きますように。