キノコ新聞

東京で貿易とWebメディア運営の会社を経営しています。独立してゆるく生きるコツ・人生のお悩み解決法・エモいレビュー(本・映画・音楽)を発信しています。水風呂、ビートルズ、重めの赤ワインが好きです。正直なところ吉高由里子も好きです。最近小説も書いてます。

レビュー

アンダーグラウンド(村上春樹)から見る「明日」の不確実性について

更新日:

 

こんにちは。書評家のキノコ社長です。

 

オウム真理教の麻原彰晃(本名:松本智津夫)が201876日に処刑されました。

 

オウム真理教といえば、戦後最悪のイカれた犯罪集団です。日本人なら知らない人はいないでしょう。

 

彼らは、凶悪な犯罪をいくつも犯していますが、その中でも特に最悪な犯罪が、1995320日に起きた地下鉄サリン事件でしょう。

 

東京の地下鉄に神経ガスのサリンがばら撒かれ、13人の死亡者、約6300人の被害者を出した、決して許されてはいけない無差別テロです。

 

先日麻原が処刑されたことで、ふとオウム真理教のことを思い出し、小説家の村上春樹氏が、地下鉄サリン事件について書いた「アンダーグラウンド」という本を読んでみました。

 

この本は、村上春樹氏が地下鉄サリン事件の被害者や関係者62人にインタビューした内容をもとに書かれています。

 

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普通の人がオウム真理教を理解することは不可能

 

この本を読んでまず感じたのは、オウム真理教への怒りと嫌悪感です。

 

彼らは何の罪もない人たちを殺傷するために、地下鉄にサリンを撒いた訳ですからね。

 

もうどう考えても頭がおかしいとしか思えませんが、サリンを撒いた実行者は完全に麻原に洗脳されているので、それが正しいことだと信じてしまっています。

 

地下鉄サリン事件の目的は、捜査を撹乱するためだったとか、麻原が予言していた宗教戦争を実行するためだったとか言われていますが、そんなことを我々普通の人が聞いても、満員の地下鉄にサリンを撒こうとは思いませんよね。

 

要するにこの事件は、麻原と信者の(歪んだ)信頼関係なくしてはありえなかった訳です。

 

我々普通の人が理解できるような、「地下鉄にサリンをばらまかなければいけない理由」など何一つとしてなかったんです。

 

いわゆる「無敵の人」の恐怖

 

オウム真理教の信者たちはまさにそうですが、彼らは失うものなど何もありません。欲しいのは麻原からの評価だけです。

 

最近は「無敵の人」なる言葉が流行っています。

 

失うものがなく、何でもできてしまう人です。

 

何でもできるというのは、ポジティブな意味ではなく、自殺や犯罪などネガティブな意味です。

 

秋葉原通り魔事件の加藤や、新幹線殺傷事件の小島、少し前なら宅間守などですね。

 

こういう無敵の人は、はっきり言って怖すぎます。普通に街を歩いていて、肩がぶつかっただけで殺されてしまうかもしれません。

 

広がり続ける格差や、家族を持てない孤独から、無敵の人、またはその予備軍が増えてきています。

 

日本だけでなく、アメリカやヨーロッパでも銃乱射事件やテロが増えている状況を見ると、世界的に無敵の人が増えていると言えるでしょう。

 

明日を無事に迎えるために「ヤバイ奴や状況から逃げよう」

 

ほとんどの日本人は真面目で、それはとても素晴らしいところです。

 

でも、ヤバイ奴や、危なそうな状況を見たら、何も考えずに逃げましょう。

 

アンダーグラウンドを読んでいて思ったのですが、被害が重かったほとんどの人は、サリンが電車に充満していても、会社に遅れることを心配して電車から降りていません。

 

逆に、すぐに電車を降りて逃げ出した人は、後遺症も軽かった人が多いです。

 

こういうことを言うと、無駄な正義感を持った人から反論されることもありますが、「命より大切な仕事などこの世に一つとしてありません」

 

僕は家で仕事をすることが多いので、あまり電車には乗りませんが、「あ、こいつヤバイな」という人がいたら絶対に降ります。

 

それでアポイントに遅れても、お客さんに正直に言います。「ちょっと危ない人が隣にいたので、電車を一本遅らせました」と。

 

あなたも、自分を大切にしてください。ヤバイ人とはかかわらないで、すぐに逃げて下さい。黄色信号は無理せず止まって下さい。

 

「明日を無事に迎える」ために、視野を広げてゆっくり丁寧に生きましょう。


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まとめ

 

「アンダーグラウンド(村上春樹)から見る「明日」の不確実性について」について書きました。

 

あなたを大切に思ってくれている人のためにも、毎日を丁寧に過ごしていきましょう。

 

先日、麻原を含むオウム真理教幹部が処刑されたことで、被害者やその家族の方がどう思われたのかは私には分かりません。

 

ただ一つ言えるのは、奴らが死んでも、亡くなった方は戻ってきませんし、後遺症を負った方の症状が軽くなるわけではありません。

 

本当に言葉にできないほど悔しく、やるせないと思います。

 

それでも一生懸命毎日を過ごされていて、本当にお疲れ様です。

 

地下鉄サリン事件の被害者やそのご家族が、少しでも穏やかに過ごせますように。

 

そして、第二の地下鉄サリン事件が二度と起きないように、心から祈ります。 

 

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